腰のこり・痛み |
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血行をよくし、細胞を活性化して新陳代謝を活発にすることにより、腰のこりを改善することができます。 |
解 説
● | 筋肉の硬直 |
腰や背中の筋肉が疲れてくると、筋肉に乳酸などの疲労物質が溜まり、筋肉が硬くこわばって張ってきます。このような筋肉の疲れが、張りやこりだけでなく、筋肉痛の症状を引き起こすといわれています。 | |
● | 血行の障害 |
筋肉に疲労物質が溜まってこわばったままだと、筋肉が血管を圧迫するので血行が悪くなります。そのため、血液の流れに乗せて疲労物質を取り除くことが難しく、疲労物質が溜まったままになり、ますます筋肉が硬直して、こりがひどくなるといわれています。 | |
● | 末梢神経の障害 |
血行不良が改善しないとますます筋肉がこわばり、硬直した筋肉が末梢神経を圧迫したり、傷つけたりしてしまい、筋肉のこりだけでなく末梢神経の傷による痛みが起こるといわれています。 |
腰のこり・痛み |
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ツボ(腰・腹) |
解 説
● | 三焦兪 |
位置は、腰の第一腰椎の棘突起の下で、左右の指幅2本分のところ。ウェストの一番細いライン上に第二腰椎の突起があり、その突起から1椎上の左右の指幅2本分のところにあります。 この三焦兪のツボの血流をよくすると腰の冷え、腰の重く痛い感じを改善することができます。慢性的な腰痛症、筋膜性腰痛の特効ツボです。 この三焦兪のツボは、腰から下半身に効果のあるツボです。 |
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● | 腎兪 |
位置は、第二腰椎の棘突起の下、脊柱の両側で指幅2本分のところ。ウェストの一番細いライン上にあります。 この腎兪のツボが硬くこって、腰全体の筋肉が張っていると筋肉や靭帯に炎症が出やすい状態です。腎兪のツボの血流をよくして硬詰を取り去ると腰のこりや腰痛の予防になります。腰にこりや痛みが発生したときは、この腎兪の硬詰を取り去ることによって腰のこりや痛みを消失することができます。 腎兪は、『腎を治する所』の意味です。 |
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● | 志室 |
位置は、腎兪より外側に指2本分のところ。ウェストの一番細いライン上にあります。 この志室のツボが硬くこり、筋肉に硬詰ができると腰のこり、ギックリ腰、慢性腰痛、座骨神経痛の引き金になります。特に、ギックリ腰を繰り返す体質の人は、疲労が重なってこの腰の志室のツボが硬くこって緊張しています。この志室のツボの血流をよくして、弾力性のある軟らかい筋肉にすることで腰のこりやギックリ腰予防になります。 この志室のツボは、敏感なツボであり全身に効果のあるツボです。神経性胃痛、胃腸炎、過敏性大腸症候群、下痢、婦人科病、生理不順などに効くツボです。 |
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● | 大腸兪 |
位置は、左右腸骨稜(腰骨)の最も高いところを結んだ線の中央が第4腰椎棘突起に当たり、それを越えた場所で左右の指2本分のところにあります。 この大腸兪のツボの場所は、腰椎の4番目と5番目の間に当たるところということで腰痛症状の最も痛みを感じる場所です。大腸兪のツボが硬くこって、筋肉が異常に緊張して過労が続くと、筋膜に炎症が突然発生して腰の痛みが発生しまいます。俗に言う、ギックリ腰です。又、この大腸兪のツボを刺激することで、激しい痛みはないが鈍い痛みが消えない、筋膜性腰痛などの改善に有効です。 大腸兪は、『大腸を治する所』の意味です。 大腸の病、直腸の病、肛門の病や皮膚病、湿疹にも効くツボです。 |
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● | 小腸兪 |
位置は、大腸兪より指2本分下のところにあります。 このツボを刺激することで、坐骨神経痛の改善に有効です。 このツボは、関節リウマチの特効穴といわれています。 小腸兪は、『小腸を治する所』の意味です。 このツボは、一般に、生殖器疾患、膀胱疾患、下部疾患に効果があるといわれ、腸出血、便秘、尿閉、月経不順、子宮血、膝関節炎に効果があります。 |
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● | 中皖 |
位置は、みぞおちとおへその中間にあります。 このツボを刺激することで、ストレスによる胃もたれ、消化不良、神経性の胃炎、胃のむかつきなど腹部の疾患に効果があります。 |
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● | 盲兪 |
位置は、天枢とおへその中間にあります。 このツボを刺激することにより、ギックリ腰の予防と改善に有効です。 このツボは、一般に、代謝を正常化し、体調を整えたり、体質を改善する効果があります。 |
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● | 天枢 |
位置は、おへその横左右指3本分のところにあります。 腹部の血流がよくないと、このツボを強く押すと痛みを感じることがあります。ここのツボは、便秘体質・冷え性の体質・風邪をひきやすい体質の改善や睡眠異常を改善する効果があります。 |